チューダーというブランドは、ロレックス譲りの質感と実用性が魅力ですが、一部では「買ってはいけない」と言われることがあります。
入手困難なモデルがランキング上位を占める一方で、資産価値やリセールバリューの高さが評価されるブランドでもあります。
しかし中には安っぽい印象を抱く人や、恥ずかしいと評する声も聞かれます。
買うならどの人気モデルを選ぶべきか、なぜ人気なのかを含め、この記事ではチューダーの真相をわかりやすく解説します。
どうぞ最後までご覧ください。
ポイント
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ブランド創設から続く高い耐久性と精度
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中古市場で安定したリセールバリューと資産価値
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安っぽい印象の理由と実際の素材・仕上げの違い
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入手困難モデルの特徴と効果的な入手方法
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チューダーは買ってはいけない説の真相解説
出典:チューダー公式サイト
なぜ人気?理由を解説
チューダーが幅広い層から支持される背景には、ブランド創設以来の「丈夫で使いやすい時計」を追求する姿勢があります。
もともと1926年にロレックス創業者ハンス・ウィルスドルフが手ごろな価格帯で高品質を提供するために立ち上げたブランドで、現在も耐久性や精度に定評がある自社製ムーブメント(MTシリーズ)を多くのモデルに搭載しています。
たとえば、ブラックベイ フィフティ–エイトは39mmのコンパクトなケースに200m防水を備え、デイリーユースから軽いダイビングまで対応可能です。
一方で、デザイン面ではヴィンテージテイストを現代的に再解釈した文字盤や針を採用し、ファッション性も高く評価されています。
さらに、2020年以降は全モデルに5年間の国際保証が付くようになり、購入後の安心感がいっそう強化されました。
資産価値は?リセールバリューは高い?
中古市場におけるチューダーの流通価格を見ると、人気モデルは定価の70〜85%程度で推移する傾向があります。
たとえばブラックベイ フィフティ–エイト(黒ベゼル)は発売後数年たってもほとんど値崩れせず、並行市場ではむしろプレミアムが付くこともあります。
ただし、ロレックスほど極端に価格が上がる余地は限られており、新品と中古の価格差は20〜30%ほどになるのが一般的です。
限定モデルやコラボ品は投機的な動きで価格が乱高下しやすい点に注意が必要です。
以上から、チューダーは長期保有する際にも比較的安定した資産価値を期待できますが、売却タイミングやモデル選びがリセール時の価格に大きく影響します。
安っぽい印象は本当?
「安っぽい」と感じる人がいるのは、チューダーがロレックスに比べて価格帯が抑えられているため、見た目のディテールや仕上げに差があるように見えるからです。
たとえばケースの研磨仕上げやブレスレットの面取りはロレックスほど細かくない場合があります。
しかし実際には使用している316Lステンレススチールやマット仕上げのセラミックベゼルは高品質で、日常使いで不具合を感じることはほとんどありません。
むしろ、過剰な装飾を省いて堅牢性と視認性を重視した設計は、多くのユーザーにとってコストパフォーマンスの高い選択肢といえます。
恥ずかしいと言われる理由
時計愛好家の一部から「恥ずかしい」と言われる主因は、「弟分ブランド」というイメージと周囲の認知度不足です。
たとえば、腕元を見られた際にチューダーと分からず「安いロレックス」と誤解されると気まずさを感じる場合があります。
さらに、街場の時計店や知人との会話ではロレックスばかり話題に上がるため、説明の手間を面倒に思う方もいるようです。
しかし、チューダーは近年自社製ムーブメントの導入やデザイン刷新を進め、独自性を強めています。
そのため、周囲に説明する際には「5年保証」「MTムーブメント搭載」「ヴィンテージ風デザイン」といったポイントを知ってもらうと、誤解が解けやすくなるでしょう。
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チューダーが恥ずかしいと思われがちな理由とその誤解を解説
入手困難ランキングTOP5を紹介
現在国内外で特に入手が難しいモデルを5つ挙げます。
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ブラックベイ フィフティ–エイト ブルー
39mmケースに鮮やかなブルーアルミニウムベゼルを組み合わせた定番。正規店は数か月待ちが続きます。 -
ブラックベイ GMT
赤青ベゼルを備えた第二時間帯表示モデル。人気のあまり抽選販売になる店舗もあります。 -
ペラゴス
フルチタン製かつ500m防水の本格ダイバー。生産数が限られ、中古でもすぐ完売します。 -
ブラックベイ クロノグラフ
自社製クロノムーブメントMT5813搭載。42mmのボリューム感と実用機能を求める層に大好評ですが、店頭在庫は希少です。 -
1926 シリーズ ゴールド×シルバーコンビ
ドーム型風防と上品なコンビブレス。ドレスウォッチ需要が高まり、カラーバリエーションによっては即完売することがあります。
これらを狙う場合は、正規店のウェイティングリスト登録に加え、信頼できる並行輸入店の在庫情報をこまめにチェックするとよいでしょう。
購入前には必ず保証書や付属品の完備状況も確認してください。
チューダーは買ってはいけないのか?
出典:チューダー公式サイト
買うならどれ?人気モデルは?【おすすめ5選】
チューダーを初めて選ぶなら、まずは定番モデルを押さえておくと失敗が少ないです。
ここでは特に人気の高い5モデルをご紹介します。
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ブラックベイ フィフティ–エイト
伝統的なダイバーズサイズ(39mm)を採用し、手首になじみやすいのが特長です。ヴィンテージ感のある針や文字盤仕上げは、フォーマルからカジュアルまで幅広く活躍します。ただし、防水性能は200mなので本格ダイビングには向きません。 -
ブラックベイ GMT
24時間ベゼルとGMT針で第二時間帯を表示でき、海外出張や旅行好きに最適です。青赤・黒赤ベゼルのツートーンカラーがアクセントになり、視認性も優秀です。一方、40mm径のため手首によってはやや大きく感じるかもしれません。 -
ペラゴス
フルチタン製ケース&ブレスを採用しているため、ステンレスより約40%軽量です。飽和潜水対応(500m防水)やヘリウムエスケープバルブ搭載など、プロ仕様の機構も魅力です。そのぶん価格はブラックベイより高めで、重量感を好む方には物足りなさを覚える場合があります。 -
ブラックベイ クロノグラフ
自社製ムーブメントMT5813を搭載し、クロノグラフファンをうならせる精度を誇ります。42mm径の堂々としたフェイスはスポーティーでありつつもシックな仕上がりです。ただし、厚みも約14mmとややボリューミーなので、シャツの袖口に収まりにくい点は注意が必要です。 -
1926 シリーズ
ドーム型風防とエレガントなレールウェイ目盛りが特徴で、ドレスウォッチの入門機として人気があります。ケース径は28〜39mmまで幅広く、性別や好みに合わせやすいのが魅力です。価格帯は他モデルより手頃ですが、スペック面(防水100m/自動巻き)で大きな差はないため、用途を考えて選ぶと失敗しにくいでしょう。
いずれのモデルもチューダーらしい堅牢性とデザインのバランスが取れており、ライフスタイルや好みに合わせて選びやすいラインナップと言えます。
購入前に確認すべきポイントまとめ
チューダーを安心して手に入れるためには、事前に以下のポイントをチェックすることが大切です。
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予算設定と相場感覚
新品の定価だけでなく、中古市場の流通価格も調べると「本当にお得か」が判断しやすくなります。特に限定色や人気モデルはプレミアが付く場合があるため、後悔しない予算を組んでおきましょう。 -
保証とアフターサービス
正規購入なら5年保証が付帯します。一方で並行輸入品は保証期間が短いケースもあるため、オーバーホール費用や正規窓口の対応可否まで確認しておくと安心です。 -
サイズと装着感
ケース径と厚みだけでなく、ラグ長(ラグからラグまでの長さ)も重要です。実店舗で試着し、腕にフィットするかチェックすれば「思っていたより大きい」「重い」といった失敗を防げます。 -
リセールバリュー(資産価値)
チューダーはモデルや色によって市場価値の変動が大きいです。ブラックベイやGMTは再販価格が安定しやすい一方で、ドレス系モデルは下落しやすい傾向があります。売却を視野に入れるなら、人気モデルを選ぶのが無難です。 -
メンテナンス周期とコスト
機械式時計は定期的なオーバーホールが必要です。一般的に5〜7年ごとに分解掃除を推奨され、費用は3〜5万円前後となります。購入前に見積もりを取り、ランニングコストを把握しておくと安心です。
これらを押さえておけば、自分に最適なチューダー選びがしやすくなります。
正規店と並行輸入店のメリット比較
チューダー購入先には大きく分けて「正規店」と「並行輸入店」があります。
それぞれの強みと弱みを整理しましょう。
購入先 | メリット | デメリット |
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正規店 | ・正規保証(最長5年) ・メンテナンスの一貫サポート ・安心の品質・真贋保証 |
・定価販売のみ ・人気モデルは入荷待ちが長い ・値引きなし |
並行輸入店 | ・定価以下で購入可能 ・在庫を豊富に確保している場合がある ・セールやキャンペーンがある場合も |
・保証が短い、または独自保証のみ ・アフターサービスに制限がある ・真贋リスク※ |
※信頼できる並行店を選ぶことで、偽物リスクを最小限に抑えられます。
正規店はブランドサポートが手厚く、長期的な安心感を重視する方に向いています。
いっぽう並行輸入店はコストパフォーマンスを優先し、すぐに手に入れたい方に適しています。
どちらを選ぶにしても、購入後の保証内容やアフターサービスの詳細を必ず確認してから手続きを進めてください。
価格帯とコスパ解説
チューダーはエントリーモデルからハイエンドまで幅広い価格帯をそろえています。
まず、ブラックベイ フィフティ–エイトや1926シリーズといったベーシックラインは新品で30万~40万円台が中心です。
このクラスでも自動巻きムーブメントや優れた防水性(100~200m)を備えており、初めての機械式時計として十分なスペックと言えるでしょう。
一方で、GMTやペラゴスなどのプロフェッショナルモデルは50万~70万円台に位置します。
ここではチタン製ケースやGMT機構、ヘリウムバルブなど多彩な機能が追加されるぶん、投資額は上がりますが、その分の価値を実感しやすい設計です。
さらに限定モデルやコラボレーション品は100万円を超えることもあります。
コストパフォーマンスに注目すると、チューダーはロレックスの技術を継承しつつ価格を抑えている点が大きな魅力です。
例えば自社製ムーブメントの導入は今や標準化しつつあり、外部委託品からアップグレードしたモデルでも50万円前後で手に入ります。
耐久性やメンテナンス性にも優れており、同価格帯の他ブランドと比べても長く使える設計です。
ただし、エントリーモデルでも定価販売しかない正規店では割引がほとんどない点は注意が必要です。
中古市場で購入すれば定価の10~20%オフになるケースもありますが、人気モデルはプレミア価格になることも珍しくありません。
総じて、チューダーは価格に見合った性能とデザインを提供するブランドです。
予算に合わせてモデルを選び、並行輸入や中古を活用すれば、さらにコスパを高めることができます。
メンテナンス費用と長期保有のコツ
機械式時計であるチューダーは、定期的なメンテナンスが品質維持の要となります。
一般的に5~7年ごとにオーバーホールを行い、分解掃除と部品交換を含めて3万~5万円程度の費用が必要です。
また、防水性能を保つためには1~2年ごとにパッキン交換や防水テストを依頼し、追加で5千円~1万円ほど見込んでおくと安心です。
これらは正規サービスセンターを利用すると安心感がありますが、並行輸入品の場合は独自保証期間内かどうかを確認したうえで、信頼できる時計店を選ぶことが重要です。
長期保有のコツとしては、まず普段使いと保管方法の工夫が挙げられます。
日常的に使う場合でも、強い衝撃や磁気を避けることが長持ちの秘訣です。
旅行やスポーツ時は外してケースに収め、直射日光や高温多湿な場所も避けてください。
また、使用後は乾いた柔らかい布でケースやブレスレットを拭き、海水や汗にさらされた場合は淡水で軽く洗ってからよく乾かすと内部へのダメージを減らせます。
さらに、定期的に時計を動かすメリットもあります。
自動巻きモデルは使わずに長期間放置すると油が固まる恐れがあるため、時計ケース内のワインダー(回転式保管機)を利用すると最適な状態を維持できます。
購入時に付属する保証書やギャランティカード、外箱は劣化を防ぐため湿気の少ない場所に保管しておくと、資産価値を守るうえで役立ちます。
これらのポイントを押さえることで、チューダーを長く愛用しつつメンテナンスコストを最小限に抑えられるでしょう。
チューダーは買ってはいけない説の真相まとめ
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1926年にロレックス創業者が手ごろ価格で高品質を提供すべく立ち上げたブランドである
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MTシリーズの自社製ムーブメントを多くのモデルに搭載している
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ブラックベイ フィフティ–エイトは39mmケースと200m防水を備え日常使いに適している
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ヴィンテージテイストを現代的に再解釈した文字盤や針が特徴である
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2020年以降は全モデルに5年国際保証が付くようになり安心感が高まっている
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中古市場での流通価格は定価の70〜85%程度で比較的安定している
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新品と中古の価格差はおおむね20〜30%で推移している
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限定モデルやコラボ品は価格変動が激しく投機リスクがある
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ケースやベゼルには316Lステンレスやマット仕上げセラミックを採用している
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過剰装飾を省き堅牢性と視認性を最優先した設計である
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一部愛好家からは「弟分ブランド」と見なされることがある
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腕元を見た相手に安価なロレックスと誤解されやすい点がある
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入手困難ランキング上位5モデルにはBB58ブルーやGMTなどが含まれている
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正規店のウェイティングリスト登録が確実な入手手段となり得る
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並行輸入店の在庫情報もこまめにチェックすると狙い目が見つかりやすい