グランドセイコーの中でも特に人気の高い「白樺」シリーズは、その独自の美しいダイヤルデザインと高性能なムーブメントにより、多くの時計ファンやコレクターから注目を集めています。
中古市場でも安定したリセールを維持しており、買取価格は定価の50~65%前後と比較的高水準を保っています。
その背景には、芸能人の着用や新作モデルの登場による注目度の上昇、さらにはグランドセイコー全体のブランド力の向上など、複数の要因が複雑に絡んでいます。
一方で、ネット上では「やめとけ」といった否定的な意見が見られることもあり、どっちを選ぶべきか迷う声も少なくありません。
特に白樺モデルにチタンケースがあると誤解されるケースもあり、購入前に正確な情報を押さえることが大切です。
この記事では、白樺モデルのリセールに影響を与える要素や、中古市場でのランキングにおける位置づけ、資産価値が上がる可能性についても詳しく解説します。
グランドセイコー白樺を検討している方にとって、後悔しない選び方を見つける手助けとなる情報をお届けします。
ポイント
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白樺シリーズの具体的な買取価格や相場感
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リセール価格に影響するモデルや要因
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中古市場での白樺モデルの需要と動向
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白樺モデルが資産価値として優れているかどうか
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グランドセイコー白樺リセールの実情とは
買取価格相場
グランドセイコー 白樺シリーズの買取価格は、モデルや状態によって差があるものの、全体として高水準を保っています。
特に、人気の「SLGH005」や「SLGA009」は登場以来話題となり、国内外問わず高い注目を集めています。
このシリーズの特徴は、なんといっても白樺林をモチーフにした独自の文字盤デザインです。
その繊細な仕上げは海外ユーザーからも評価されており、中古市場でも一定の需要があります。
たとえば、「SLGH005(メカニカルモデル)」は、国内定価は1,276,000円(税込)です。中古市場では、状態や付属品の有無によって価格が変動しますが、一般的に約86.8万~116.8万円前後で取引されています。
また、スプリングドライブを搭載した「SLGA009」は、スプリングドライブムーブメントを搭載したモデルで、国内定価は1,276,000円(税込)です。
中古市場では、状態や付属品の有無によって価格が変動しますが、一般的に約92.7万~119.2万円前後で取引されています。
ただし、あくまでこれは目安であり、実際の買取価格は時計の使用状況、付属品の有無、保証書の状態、購入からの経過年数によって変動します。
特にガラス面やベゼルの傷、ブレスレットのゆるみは大きく影響するため、売却前にメンテナンスを受けることで査定額が上がるケースも見られます。
このように、グランドセイコー 白樺はデザイン性と機能性の両立により、リセールでも一定の評価を維持しているブランドと言えます。
買取を検討する際は、複数の専門店で見積もりを取ることが重要です。
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中古市場の動向
ここ数年、グランドセイコー 白樺モデルは中古市場においても安定した人気を誇っています。
特に、グランドセイコーが海外展開を強化したことにより、グローバル需要が中古相場を押し上げる形になっています。
中古市場で評価されているのは、白樺モデルの個性的なデザインと、製造精度の高さにあります。
日本の自然を表現した美しいダイヤルは、他ブランドには見られないユニークさがあり、特にファーストオーナー層以外にもセカンドバイヤーとしての需要が絶えません。
これにより、リリースから時間が経った個体でも、一定の価格帯で取引されるケースが多いのが特徴です。
また、近年ではスプリングドライブやメカニカルモデルといったムーブメントの違いに注目が集まっています。
メカニカルは伝統を重視する層に人気があり、スプリングドライブは高精度を求めるユーザーに支持されています。
この違いも、中古市場での価格差として表れています。
中古品を購入する側にとっては、定価より安く白樺シリーズを手に入れられるメリットがありますが、保存状態やメンテナンス歴を見極める目も求められます。
一方で、売却を考える所有者にとっては、需要が底堅いため、急落リスクが少ない安心感があります。
このような背景から、グランドセイコー 白樺は中古市場でも注目度が高く、取引が活発なモデルとして位置づけられています。
リセールランキングでの位置付け
グランドセイコー 白樺は、リセールバリューの高い腕時計としてリセールランキングでも上位に位置しています。
スイス製の高級ブランドと比べても劣らない再販価格を維持しており、国内ブランドとしては異例の評価を得ている点が注目されます。
このランキングにおける評価は、主に市場の需要、流通量、ブランドの信頼性、モデルの人気度などを総合的に判断して決まります。
白樺シリーズは、グランドセイコーが「世界に通用する日本製ラグジュアリーウォッチ」を掲げて発表した戦略的モデルであり、その意義と背景もリセール価格に大きな影響を与えています。
また、グランドセイコーの中でも特に「白樺」は、ブランドを代表する象徴的な存在とされており、ファンやコレクターの間でも需要が途切れません。
このため、リセールランキングでも継続的に上位を保っているのです。
一方で、注意点もあります。全体の人気が高いとはいえ、個体差や市場タイミングによっては買取価格が振れる場合もあります。
特に需要の集中するモデル以外では、リセールでの優位性が薄れることもあるため、売却時期や売却先の選定が重要になります。
このように、グランドセイコー 白樺はリセールランキングでも安定した評価を受けており、腕時計を資産として考えるうえでも有力な選択肢の一つとなっています。
定価とリセール率の関係
グランドセイコー 白樺シリーズは、定価とリセール価格のバランスが取れている数少ない国産高級時計の一つです。
現在、白樺モデルにはメカニカルハイビートを搭載した「SLGH005」と、スプリングドライブを採用した「SLGA009」が代表的で、定価はそれぞれ1,276,000円(税込)と設定されています。
この価格帯は、グランドセイコーの中でもハイエンドに分類されますが、買取価格は66万〜78万円前後となっており、白樺モデルのリセール率はおおむね50~60%前後で、状態や付属品の有無、保証期間の残りなどによっては65%近くまで達することもあります。
国産ブランドとしては比較的高めの水準にあり、一定の資産価値が保たれやすいモデルと言えます。
リセール率が高い背景には、限定モデルではないにもかかわらず、製造本数が極端に多くないことや、ダイヤルデザインの美しさが国内外の愛好家に広く支持されている点があります。
さらに、グランドセイコーがブランドとしての格を年々上げていることも、価格の維持に寄与しています。
ただし、常に高いリセール率が保証されるわけではありません。
市場動向の変化や、同シリーズ内での新作発表などにより、価格は一定の変動があります。
購入時点ではあまり気にされないかもしれませんが、将来的な手放しを考えている場合には、定価とリセールの関係性を理解しておくと安心です。
資産価値は上がる?
グランドセイコー 白樺シリーズは、資産価値が上がる可能性を秘めたモデルとして注目を集めています。
とくに時計愛好家や投資的な視点を持つ層からは、今後の価格動向に期待が寄せられているモデルです。
このシリーズの魅力は、まずその完成度の高さにあります。
日本の自然を映し取った美しい白樺模様のダイヤルは、他ブランドには見られない独創的なデザインです。
しかも、ムーブメントは自社製のハイビートやスプリングドライブを搭載しており、精度や耐久性にも定評があります。
このような「高級時計としての完成度」が、資産価値としての評価につながっているのです。
一方で、資産価値が「確実に上がる」とは言い切れません。
市場での人気が集中しない限り、短期間で大きく価格が上昇することは珍しいからです。
特にグランドセイコーは、ロレックスやパテック フィリップのような価格高騰の実績がまだ少ないため、長期的な視点で保有する必要があります。
それでも、ブランド力の向上と共に白樺シリーズの知名度は着実に伸びており、すでに一部の個体では買取価格が安定、または上昇傾向にある例も報告されています。
これには、海外の需要増や、供給数の抑制、メディア露出の影響などが複合的に関係しています。
このように、グランドセイコー 白樺は「今すぐ値上がりする資産」というより、「将来的に価値を維持または向上させる資産」として捉えるのが現実的です。
価格の変動に左右されない時計選びをしたい方には、安心して選べる一本と言えるでしょう。
グランドセイコー白樺リセールを左右する要因
新作モデルの影響
グランドセイコー 白樺シリーズにおける新作モデルの登場は、シリーズ全体の人気や中古相場に一定の影響を与えています。
新しいモデルが追加されることで、既存モデルの注目度が高まり、結果としてリセール価格や市場評価にも変化が現れるのです。
たとえば、白樺シリーズの初期モデル「SLGH005」は、メカニカルハイビートムーブメント(Cal.9SA5)を搭載し、2021年にデビューしました。
その完成度の高さと美しいダイヤルが評価され、グランドセイコーの中でも象徴的な存在となりました。
その後、スプリングドライブムーブメントを採用した「SLGA009」が登場したことで、シリーズにさらなる多様性が加わり、購買層の幅も広がりました。
このような新作の追加は、単に新しい選択肢を提供するだけでなく、旧モデルの価値を再認識させる効果もあります。
「あえて初代を選ぶ」というニーズが生まれることで、初期モデルの価格が安定したまま維持されやすくなるのです。
ただし、仕様が大きく進化した新作が出た場合、旧型モデルのリセール価格が一時的に下がることもあります。
特に、外装やムーブメントの性能が明らかに上回っている場合には、相場に影響を与える要因となり得ます。
それでも、グランドセイコー白樺シリーズは、新作が出るたびに話題性が高まり、シリーズ全体の価値が押し上げられる傾向にあります。
シリーズとしての認知が拡大するため、既存モデルにとっても決してマイナスではなく、むしろ長期的にはプラスに働くケースが多いと言えるでしょう。
チタンモデルはない
グランドセイコーの白樺シリーズに「チタンモデルは存在しない」という点は、これから購入を検討する人にとって重要な情報です。
市場にはしばしば混同が見られますが、実際には現時点(2025年5月時点)で“白樺”とされる正式なラインアップにチタンケースを採用したモデルは含まれていません。
混乱の背景には、同じグランドセイコーの「エボリューション9 コレクション」に属するモデル「SLGB003」の存在があります。
このモデルは、白樺シリーズのように自然をモチーフにした繊細なダイヤルパターンを採用しており、見た目においても非常に近い印象を持っています。
しかし、SLGB003は“白樺”の名を冠しておらず、さらに正式な発売は2025年6月予定の新作として発表されたばかりです。
このモデルには、グランドセイコー独自のブライトチタンが使われており、軽量かつ高強度な素材で構成されています。
新開発のキャリバー9RA2ベースのムーブメント「9RA5-UFA(Ultra Fine Accuracy)」を搭載し、年差±20秒という驚異的な精度を実現した点でも注目されています。
しかし、これは“白樺モデルのチタン版”という立ち位置ではなく、まったく新しい別カテゴリの高精度機という扱いです。
つまり、現在市場に流通している白樺モデル、たとえば「SLGH005(ステンレス製・メカニカル)」や「SLGA009(ステンレス製・スプリングドライブ)」にはいずれもチタンモデルは存在しません。
今後チタンバージョンが追加される可能性は否定できませんが、現時点では明確に「白樺=ステンレスケースのみ」と考えて問題ありません。
このように、チタン仕様を求めるのであれば、“白樺”に似た新作モデルを検討する必要があります。
白樺の美しいダイヤルデザインに惹かれている場合には、素材とシリーズの違いをしっかり理解して選ぶことが大切です。
「SLGH005」と「SLGA009」どっちを選ぶべきか
グランドセイコー 白樺シリーズには、「SLGH005」と「SLGA009」という2つの代表的なモデルがあります。
どちらも白樺の森をイメージしたダイヤルを持ち、外見は似ているものの、中身や使い心地には大きな違いがあります。
SLGH005はメカニカルハイビートムーブメント(Cal.9SA5)を搭載したモデルで、機械式ならではの駆動音や秒針の刻む動きが魅力です。
時計の心臓部が複雑に動く様子を楽しみたい方には、このモデルが適しています。
ケースはステンレススチール製で、手に持ったときのずっしりとした重みがあり、「高級時計を所有している実感」を得やすい点も評価されています。
一方で、SLGA009はスプリングドライブムーブメント(Cal.9RA2)を搭載しており、秒針が滑らかに動く独特の静けさが特徴です。
ステンレススチールケースによる軽量さと、最大120時間のロングパワーリザーブが魅力で、使い勝手の良さを重視する方に向いています。
実用性やメンテナンス性を重視する場合には、こちらのモデルが有力な選択肢となるでしょう。
このように、どちらを選ぶべきかは「時計に何を求めるか」によって変わります。
機械式のロマンと重厚感を重視するならSLGH005、機能性や軽さ、快適さを優先するならSLGA009が適していると言えます。
実際に選ぶ際には、可能であれば両方を試着してみて、腕につけたときの感覚を比べてみるのが理想的です。
それぞれの良さを体感したうえで、自分のライフスタイルや好みに合った一本を選ぶことが、後悔しない選択につながります。
芸能人の影響力
グランドセイコー 白樺シリーズが注目を集める理由の一つに、芸能人の着用が挙げられます。
特にテレビ番組や雑誌、SNSなどで有名人が身に着けている姿が映ることで、ブランドのイメージやモデルの認知度が大きく高まる傾向があります。
たとえば、ドラマやバラエティ番組で俳優やタレントがグランドセイコー 白樺を着けている場面は、視聴者の印象に残りやすく、「あの人と同じモデルを着けたい」と考えるきっかけになります。
これは、いわゆる“芸能人効果”として知られており、特定のモデルの人気に火をつける要因になるのです。
実際、ある著名俳優がトーク番組でSLGH005を着用していたことが話題となり、その放送後に中古市場の検索数が急増した事例もあります。
ファッション誌でも「知的な大人の男性に似合う時計」として紹介されるなど、白樺モデルは一定の地位を築いています。
このような芸能人の影響は、購入希望者の購買意欲に直結しやすく、それがリセール価格の安定や中古市場での需要維持にもつながります。
つまり、芸能人が着けているという事実だけで、商品の見られ方が大きく変わるのです。
ただし、モデル選びの際に「芸能人が着けているから」という理由だけで判断してしまうと、自分に合わないと感じるケースもあります。
時計は個人のライフスタイルや好みによって印象が大きく変わるアイテムであるため、あくまでも参考程度に留め、自分に合ったモデルかどうかを見極めることが大切です。
やめとけと言われる理由とは
「グランドセイコーはやめとけ」といった否定的な意見を耳にすることがありますが、その背景にはいくつかの誤解や個人的な価値観が影響しています。
購入を検討している人にとっては、なぜこのような声があるのかを冷静に理解することが重要です。
まず、よくある理由の一つが「国産ブランドなのに高すぎる」という意見です。
グランドセイコーは100万円を超えるモデルも多く、スイス製の高級時計と価格帯が重なるため、これに疑問を持つ人が一定数存在します。
特にブランド名だけで判断する層にとっては、「日本製にそこまで出す価値があるのか?」という先入観があるのです。
また、デザイン面で「地味」「年配向け」といった印象を持たれることも少なくありません。
シンプルな外装や落ち着いた雰囲気が主流であるため、派手なデザインを好む人には魅力が伝わりにくいという事情があります。
さらに、中古市場ではモデルによってはリセール価格が思ったより伸びないケースもあり、「資産価値に期待して買ったのに損をした」と感じる人もいます。
ただ、これはどのブランドでもあり得ることであり、人気モデルを選ばなかった場合や、市場タイミングを誤ったことが原因になっていることが多いです。
こうした否定的な意見は、すべての人に当てはまるものではありません。
むしろ、グランドセイコーはその精度の高さや職人技、国際的な評価を見れば、非常に価値あるブランドだといえます。
「やめとけ」という声の多くは、個別の価値観や一部の体験談に基づいたものであり、全体像を正しく反映しているわけではないのです。
もし気になる場合は、実際に店舗で手に取ってみたり、複数のユーザー評価を比較したりすることで、自分にとっての価値を見極めることができます。
大切なのは、他人の意見だけで判断せず、自分の視点で納得できる選択をすることです。
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グランドセイコーが向かない人とは?やめとけと言われる理由を分析
グランドセイコー 白樺リセールの全体像を総括
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SLGH005とSLGA009のリセール相場は定価の50~65%程度
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白樺シリーズは日本の自然を表現したダイヤルで国内外から高評価
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買取価格は66万〜78万円前後で推移
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状態や付属品、保証書の有無が買取額に大きく影響する
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グランドセイコーのブランド価値が上昇中で中古需要が高まっている
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メカニカルとスプリングドライブで中古市場の支持層が異なる
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新作の登場で旧モデルの注目度が再び高まる傾向がある
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限定モデルではなくても白樺は高リセール率を維持している
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海外展開の強化によりグローバル需要が安定した相場を支えている
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芸能人の着用が一時的な人気上昇や検索数増加の要因になっている
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「国産時計にしては高額」との声があり購入層が限られることもある
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見た目は似ていてもチタンモデルは“白樺”シリーズに含まれない
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ブレスレットや外装の劣化は査定に大きなマイナス要因となる
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将来的な資産価値を重視する層からも長期保有目的で選ばれている
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市場タイミングや売却先の選定がリセール成功のカギを握る